時代の記憶
吉原炎上、火消しが動かなかった本当の理由
1772年(明和9年)、吉原が大火に包まれた。しかし、江戸の町を守るはずの火消したちは、誰一人として消火活動に本気で取り組もうとしなかった。「吉原の火
戦火のアイドル・明日待子
大正9年(1920)、岩手県釜石市に生まれた一人の少女が、後に日本中を熱狂させる「元祖アイドル」になるとは、誰も想像していなかった。彼女の名は明日待子
流刑の果て、庄川に消えた遊女お小夜の悲劇
寛文10年(1670年)、能登国鳳至郡門前町暮坂村(現在の石川県輪島市)に貧しい百姓娘として生まれたお小夜は、金沢の遊郭に売られ、流刑の果てに庄川で命
19歳で散った叔父と清朝皇族の絆
元治元年(1864)11月、わずか19歳の若さで暗殺された一人の公家がいた。彼の名は中山忠光。明治天皇の叔父でありながら、その人生はあまりにも短く、あ
廃墟に沈む50兆円の夢
2020年、ある開発業者は、銀行から融資停止を告げられ、自社の巨大テーマパークが廃墟となる運命を知った。2010年代、中国全土は空前の建設ラッシュに沸
昭和清純派スター・若山セツ子 悲劇の生涯
昭和60年5月、かつて東宝の清純派スターとして一世を風靡した若山セツ子は、55歳で精神科病院の一室で孤独な死を遂げた。痩せ細り、歯はほとんどなく、実年
語学で切り開いた幕末・明治の扉
文政12(1829)年、清水卯三郎は武蔵国埼玉郡の酒造家に生まれたが、彼がのちに世界と渡り合う男になると知る者は、まだ誰もいなかった。卯三郎は幼い頃か
戦後を駆け抜けた自称天皇、GHQに利用されし熊沢寛道の孤独
1946年1月16日、熊沢寛道という男が、なんと自分こそ天皇だと名乗りを上げた。昭和天皇が「人間宣言」を行った、その直後のことだった。戦後の混乱で皇室